2023-01-01から1年間の記事一覧

2023年に読んでいたマンガ作品備忘録

昨年はこちら。 dismal-dusk.hatenablog.com 読んだ媒体ごとに分け、読んだのが昔である順に挙げていきます。特に感想がないもの、様々な理由から評価できないと思ったものは含まれていません。 なお明らかなR18レーベルの作品はリンク貼ってないので、18歳…

文学フリマ東京37(11/11)に行ってきました

投稿 会場の様子・買ったもの(抜粋) 今回の文学フリマ東京に出店はしませんでした。人生に迷って右往左往していたら上半期が終わり、特に何も書けずにいたからです。 投稿 ただ、文章を一つだけ同人誌に載せてもらいました。 「ゼロ年代研究会」という、京…

流行曲に性愛疲労の物語を見出してしまう話(DAZBEE『アディオス』/YOASOBI『アイドル』)

この記事で、『ダーリン』という曲はアロマンティックの視点から共感できる、としていた人がいたことを書いた。 dismal-dusk.hatenablog.com こういう解釈は他の楽曲でもコンテンツでも可能だろうと思っている。ただ、私は「そういう風に受け取ることもでき…

ヤンデレ・メンヘラ的形象に関連するMV・音楽20選

本当はBlogger.comを利用している第2ブログのほうで公開しようと思ったのですが、JASRACの保護下にある楽曲の歌詞を掲載するには通常申請が必要であり、包括契約を結んでいる「はてなブログ」のほうが適していると考えたため、こちらで公開します。 留意事項…

岡本裕一朗『ヘーゲルと現代思想の臨界:ポストモダンのフクロウたち』読書メモ

ヘーゲルと現代思想の臨界―ポストモダンのフクロウたち 作者:岡本 裕一朗 ナカニシヤ出版 Amazon 読んでみたら重要なことが多かったので書き留めました。 未だに誤解されることがあるヘーゲル像の修正に役立つかもしれないと思い、公開します。ちなみに、近…

無責任で一方的で、失踪も引きこもりもせず牛乳を買いに行く「推し」文化の話

たいへん有用な論文があったので紹介します。次に収録されている、村松灯「『推しのいる生』の何が新しいのか」です(以下、「論文」はこれを指します)。 ポップカルチャーの教育思想―アカデミック・ファンが読み解く現代社会― 作者:渡辺 哲男 晃洋書房 Amaz…

天竜川ナコン「インターネット・ピエロ」の詞を深読みしたら最終的に人生が捗ってワロタ

どうも、田原夕です。 突然ですが、今日は天竜川ナコンという方の作った曲を解説していきたいと思います。 まずはご視聴ください。 youtu.be 聴きましたか? どんな気持ちになりましたか? 私は、かつてインターネットで自虐的な投稿ばかりしていた頃の鬱屈…

高崎のZINEイベント「ZINPHONY」に出品します+オフ会しませんか

ZINPHONY参加告知 2023年6月24(土)・25(日)の2日間、群馬県高崎市にてZINEイベント「ZINPHONY」が開催されます。 zinphony.com このたび、田原夕は既刊の『生き延びるための自虐』を出品します。詳細は以下から。 dismal-dusk.hatenablog.com イベント会…

極限状態と「ほんとうの自分」――『Myself;Yourself』星野あさみについて (2)

随分と時間が空いてしまいました。『Myself;Yourself』(以下MY)というアニメ11話についての文章の続きです。 dismal-dusk.hatenablog.com 前回は、あさみが朱里とその家族に悪行を働いてしまった事件の背景にあった事情について見てきました。同時に、なか…

読めていない同人誌・ZINE全78冊の紹介動画を撮りました

GWはどこにも行けず、次回の文学フリマ東京も無理すれば行けるが無理する気にもなれず、知人と予定が合うこともなく、鬱々としていたので深夜に独り言を喋り続けて動画を撮りました。 読めていない同人誌・ZINE全78冊紹介します(1/3) www.youtube.com 発行…

関係の信仰――染よだか『溺れる繭』の感想

当ブログではこれまで、文学フリマ等で頒布されている自主流通の冊子の感想を書いてきましたが、一人の文章のみで構成された冊子をとりあげることは稀でした。 一人で制作した何かへの言及は、その制作者への言及と紙一重になります。賞賛も批判もその人だけ…

フェアプレーより蝶を選ぶ――『ロックマンエグゼ』(漫画版)のセレナードはなぜ魅力的なのか

今回は、小学館の漫画・ホビー情報雑誌『コロコロコミック』上で20年ほど前に連載された、とある漫画のキャラクターについての話をします。ファンの叫び的な性質が強い文章であるため、こちらのブログに掲載することにします。 鷹岬諒『ロックマンエグゼ』は…

なかったことにされた告白――『Myself;Yourself』星野あさみについて (1)

当記事は、同名の全年齢向けノベルゲームを原作として、2005年から06年にかけて放映された『Myself;Yourself』(以下、MY)というアニメについて語るものです。 なお、このアニメはキャラクター名とビジュアルこそ原作ゲームと共通であるものの、ストーリー…

文学フリマで買った本の感想(文芸誌編)

今回は、第33回・第34回文学フリマ東京(2021年11月・2022年5月)で頒布されていた文芸誌のいくつかを読んだので紹介します。前回はこちら。 dismal-dusk.hatenablog.com もう半年以上前のため入手できるかわからないものもありますが、私はべつに販促をお願…