文学フリマ東京42(5/4)に行ってきました

文学フリマ東京が5/4(月・祝日)に行われたので行ってきました。

帰りに撮ったいつものパネル。海風が強かった

ビッグサイトに会場が移ってから4回目? 5回目? 忘れましたが、GW中だからか地元の小さな乗り換え駅ですらホームに人が溢れており、辿り着くだけでかなり大変でした。

 

今回、田原は出店していません。11月の参加も迷っています。個人誌の販売ではなくオンライン書店として出店しようかなとも思ってますが、まだ未定です。

 

 

参加した本:飯村大樹『日記が続かない人の日記集』

今回の文学フリマで初売りとなった本に参加してました(事後報告)。企画主旨は以下のとおり。

【募集条件】
以下の条件に当てはまる方の日記を募集します。
①「自分は日記が続かない」という自負がある方
②書き始めたものの、途中で書かなくなった日記がある方
・書かれた期間の長さや時期は問いません(どれだけ古いものでもOKです)
・1字〜5000字まで
・提出の形式は自由(word、txtなど)
・公序良俗に反する文章は掲載できません

『日記が続かない人の日記集』を発売します【文学フリマ東京 て-52】|飯村大樹

企画したのは、ブックデザイナーの飯村大樹さん。なんとなく活動を追っていたので、募集を見て応募してみることにしました。

退職を考えていて精神が限界だったちょうど2年前に書き残した日記(というか1日かぎりのメモ)を送った結果、採用となりました。コンセプトに沿っていたかどうかは怪しいですが、行き場のない文章を救ってもらってありがたかったです。

 

中身はまだ飯村さんの日記しか読めていないですが、形式も長さもそれぞれで自由な企画だなと思い、企画力の勝利を感じています。

飯村さんのnoteから企画内容、参加者が確認できます。通販もあるそうです。

note.com

(参加者にはなんとなく90年代半ば生まれの方が多そうで、勝手に連帯感をもっています。)

会場の様子

毎回思うのですが会場広すぎ。人だかりは、場所にもよりますが秋ほどではなかった気がしました。

往復で体力を持っていかれるので、今回は見本誌コーナーに入らないことにしました。しかし、チェックしたい最低限のところだけをノンストップで回っても3時間かかり、2周目は無理でした……

 

小説と評論を見ていた前半(1・2ホール)は割と元気でしたが、後半(3・4ホール)は疲れて控えめになりました。そのため、エッセイ・ノンフィクションはあまり買っていません。短歌・詩のジャンルは体力限界で行けませんでした。

おそらくZINE文化出身の方だと、ページに対する単価が比較的高い。そのため後半では躊躇することが多くなりました。また、その値段でデザインだと書店取扱を想定してそうだな、じゃあ後でいいか……という思考に流れがちでした。そんなこともなく2度と出会えない本も多いのですが。

 

買ったもの(抜粋)

一部を以下に示します。

タイトル 著者・編者
泡の中
日記が続かない人の日記集 飯村大樹編
二十二歳(合冊版) 「二十二歳」事務局
私がパワーポイントで交際の申し込みをしてPDFファイルでその回答をもらうまでの約1年半のこと。 居眠ミキ
心の傷もレーザーで消したい 居眠ミキ
散文と批評 3 裸は何を挑発するのか  
散文と批評  2.5  
リーン・インにまたね 小澤みゆき
ゼロ研コピー本 2026春 ゼロ年代研究会
te/co te/co
働かれぬ昼のために 丘本千尋
さよらら 境生夏
NTR論 ゆるふわ無職
すべての木陰に歌を 風野湊
二村ヒトシ責任編集
合同誌 穴 創刊準備号 編:二村ヒトシ・大泉りか・坂野りんこ・コヤナギユウ
鳥類専門精神科 とまりぎメンタルクリニック そにっくなーす
とぶための筋肉 または、2022-2025考察の記録 そにっくなーす
花色通信 朝凪めい・花屋澄・埃
Hey, Brother! ~自死遺族となった私の11年、そしてこれから~ tomoni
一人でも生きていけますが シングル10人がやっている友だちとの付き合い方 天野夏海 横川良明
あなたからの手紙 瀬戸夏子
無職フェミニスト生き方を考える オコギ
能登でつながる のと部のZINE#1 のと部

以前から知っていた方関係が半数、まったく新しく知ったのが半数という感じです。

 

『穴』の対談には、昔からブログで知っていたホリィ・セン(id:holysenさんが出ていますし、散文と批評は毎回カッコいい新刊が出ています。さんという方は前からエッセイで知っていた人で、その界隈では有名です。風野湊さんもシリーズ完結編をひっさげて参加していました。

そにっくなーす(ひのはらみめい)さんは2010年代から小説で様々なところに名前を見かけていました。

非常に注意深く素晴らしい雑誌『生活の批評誌』を作った樫田那美紀さんが、いま能登にいることを『能登でつながる』で知り、すぐに購入を決めました。

瀬戸夏子*1は「『黒子のバスケ』脅迫事件」の渡邊博史について書いていることを知り、それだけを目当てに買いました。

(なぜ私が当の事件および渡邉に執着しているかは、個人誌生き延びるための自虐に書いています)

 

以上は総じて歴の長い人ばかりで、保守的といえばそうかもしれません。一人だけ2010年代を引きずっているかのようだ……

 

 

しかし突発的な出会いもありました。事前のカタログでは詳細不明だったものもあり、それはそれで現地に行く意味があったと思います。『さよらら』という小説や、『Hey, Brother! 』等は、私の普段見ているSNSでは絶対に出会えない、しかし確実にこれは買うべきだと思えた本でした*2

『無職フェミニスト生き方を考える』のブースでは「立ち読みで読み切ってしまっても大丈夫です」と声をかけられましたが、ブックガイドもついており精読したいと思ったのでお金払って持ち帰りました。

 

これが私の文学フリマ東京です。イベントの場所は変わっていく中で、読む人間としても自分は自分のスタイルを貫こうと思えた1日でした。

 

*1:商業作家と認知しているのでとりあえず敬称略で

*2:内容にもよるので一概には言えないのですが、「私の人生を見てください」というメッセージがあまりに強いと、私の場合は「ええ…」と一歩退いてしまうところがあります(天邪鬼すぎる)。「私は面白い」と宣言している人が面白かった経験が自分の中で一回もなかったため……

文章の形式は何でもいいが、他人の見てきた光景がぼんやりと感じられるのが好きなのでしょう。あるいは、体験自体とそれを書く自分の距離に自覚的な文章が。

文学フリマ京都10に参加します(『生き延びるための自虐』『逃走』、他コピー本※予定)

概要

bunfree.net

3F 第三展示場「え-32」のスペースに「hesperas」として参加します。

3F 第三展示場

新刊はありませんが、次の個人誌の予告コピー本を配布する予定です。(部数僅少)

 

あとは以下のとおりです。

文学フリマ京都10お品書き

 

既刊

『生き延びるための自虐[増補改訂版]』(会場価格:2000円)

dismal-dusk.hatenablog.com

インターネットに自虐的なことをいま書いている/書いたことがある人が、死んだり殺したりせず生き延びていくためにはどう自虐すればいいのかを考える本です。ちょっと変わったSNS論や文芸創作論でもあります。

元は2022年の文学フリマ東京で出した個人誌です。

 

『逃走:公務員退職記2024』(会場価格:500円)

仕事を辞めた理由、働くことについて持っていた違和感・プライベートが上手くいかなかったこと等、いろいろなことから逃げ出した20代を振り返るエッセイ集。

試読

 

既刊は通販も行ってます。

store.hesperas.com




2回めの参加となる文学フリマ京都。どうしても関東での活動が多くなってしまう手前、西日本の皆様にお会いできる貴重な機会です。

 

時間いっぱいまで参加はしますが、一人ブースなので出回っている時間も多いと思います。DMとかいただければ飛んで帰ります。

文学フリマWebカタログでメモする方はこちらから。

c.bunfree.net